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二次小説置き場。ブログタイトルから連想できる方のみどうぞ

2018-06-13から1日間の記事一覧

丼屋に行こう!

準太→阿部/社会人パラレル 毎日毎日家と会社の往復で、内勤だから仕事内容も大きく変わることはなく、本当につまらない日々を過ごしている。転勤も異動も希望しちゃいないから今の状態がベストと言えばベストなのだが、こうも毎日同じことばかりしていると…

CLOSE TO ME ②

「あー、残念だな。もうちょっと居たかった」 「…何か打ち合わせっスか」 「ん、そうだろね。俺ら3年も結構ツルんでるから」 「慎吾さんは準太さんや利央ともよく遊んでますよね」 暗に勉強はいいのかと釘を刺されているようにも聞こえ、慎吾は苦笑した。阿…

CLOSE TO ME ①

島崎・準太・利央→阿部 ロース、ハラミ、タン、カルビ、豚トロにテッチャンと目の前にずらり並べられた肉達に、何故自分がこの場にいるのかというデジャヴのような疑問はとりあえず横に置いておこうと阿部は思った。 「うっし利央、焼け!」 「りょーかい!…

イン・ザ・ネイム・オブ・ラブ②

「やっぱタカヤじゃねーか!」 「は…榛名っ!?」 「ぁあ?」 思わず出た声に、榛名は初めて気がついたように阿部の向かいに座る利央の方を見た。阿部も利央の声に目を見開いたが、榛名を見上げている利央には分からない。 「なにお前。つか何でタカヤといン…

イン・ザ・ネイム・オブ・ラブ①

幸福選手権・後日談 店のドアが開く度に利央の顔は強張った。そんなに警戒しなくても大丈夫だって、と向かいに座る阿部が笑う。 失敗した。もし万が一野球部の先輩達が入ってきた場合、これでは阿部が丸見えだ。入って店内を見渡せばすぐに阿部と目が合うだ…

幸福選手権

島崎・準太・利央→阿部 「大体なんっで準サンと慎吾さんまでついて来てんのぉ!!」 広い店内の一角で、もう我慢ならないとばかりに利央は声を荒げた。目の前には阿部の隣をキープしてどっかりとソファにふんぞり返る準太がいる。 「ハァ?そりゃお前が西浦…

高瀬準太という男

準さんお誕生日話・後日談 準太と阿部がまだ一線を超えていないであろうことは、部内の全員が予想していた。 今まで彼女がいた時の準太の様子も見てきただけにその予想は確信に近い。この時期の高校生男子にとっては付き合うイコールヤッたヤらないの好奇の…

高瀬準太の欲しいもの⑤

準太までが利央と慎吾と同じことを言う。阿部はまたムッとした顔をしたが、あの二人とは違う状況にふと思い当たる。 「目の…まえ」 「うんそう。目の前」 利央と慎吾が言った「目の前」、あの時はそれぞれパフェとフライドチキンがあった。だが今準太と阿部…

高瀬準太の欲しいもの④

ケーキは普通に美味かった。 チキンも平らげてパフェは阿部と半分こして、片付けを終えると二人はリビングで寛いだ。 阿部がソファに腰掛けて準太はソファを背もたれに絨毯の上に座る。穏やかな恋人同士の時間を過ごしながら、だがやはり本格的に夜が近づい…

高瀬準太の欲しいもの③

目の前に用意されたチョコレートパフェとケンタッキーのチキンを準太は無言で見遣った。 「…あー、えっ、と…」 これは、食えってことだよな、と思いながら、でも何故この組み合わせなのかという疑問をはたして阿部に投げかけてもいいものかどうか準太は迷っ…

高瀬準太の欲しいもの②

「準太の喜びそうなもの?」 慎吾がもぐもぐとフライドチキンを咀嚼するのを見ながら、阿部は温かいココアを啜りこくんと頷いた。 「そのこと考えててあんな難しい顔しながら歩いてたの?」 慎吾と会ったのは偶然だった。利央と別れた後に信号待ち向かいの道…

高瀬準太の欲しいもの①

準太×阿部/準さんお誕生日話 阿部は悩んでいた。準太の誕生日が目前に迫っていたからだ。 いわゆる恋人同士になってから、阿部の誕生日とクリスマスと正月というイベントをこなしてきたものの、それらは全て準太のエスコートによるもので、どこに行くかも何…