KWNB624

二次小説置き場。ブログタイトルから連想できる方のみどうぞ

桐青×阿部(その他)

ラブデコレーションワンホール

山ノ井×阿部/山ちゃんお誕生日話 ホールケーキを買った。本当は30cmの一番大きいサイズが良かったが、阿部のなけなしの小遣いでは21cmの7号サイズが限界だった。 イチゴにメロンに黄桃といった、いわゆるケーキの具材の王道と言われるフルーツをたっぷり挟…

7月7日③~山ノ井と阿部~

首尾良く早番でバイトを終えた山ノ井は、ちょうど会計を終えた本山と阿部と合流すると慎吾を置いて何のためらいもなく店を出た。ホント非情だな、と本山に言われても全く良心の呵責など感じずに、鼻歌を歌いながらさくさく歩く。阿部をお茶に誘い、せっかく…

7月7日②~慎吾と阿部~

「なんか女の人多くねぇ?」 料理を運んだ時に、本山が周囲を見渡しながら小声で訊いてきた。 「あー、ウチの店って女ウケいいんだよ。別にオトコ禁止ってワケじゃねーんだけど」 「慎吾がね~お客さんにチョー人気なんだよ。しょっちゅう番号交換してるもん…

7月7日①~本山と阿部~

大学生設定 最後の講義を終えて大学を出ると、雨は上がっていたが窒息しそうな湿気に本山は思わず顔をしかめた。現役の頃はこんなこと大して気にならなかったというのに、冷房のおかげで汗を掻かない快適な生活に慣れた身体はもう1年前とは大きく変わってし…

猫になりたい

山ノ井×阿部/大学生設定 電話がひっきりなしにかかってきてメールも嫌がらせかってくらい届いて、渋々出たら受話器越しにものすごい大声で責め立てられた。 理由も覚えもあったのでいつもみたいに適当に返事をしながらも今すぐ出てこいとのお達しに逆らうわ…

あの夏の花火

準太×阿部←島崎/大学生設定 ドーンと大きな音が鳴って、夜の世界は一瞬昼間になった。 真っ白な太陽はすぐさま橙色の光の滴になって真っ暗に戻った夜空に散っていった。 たーまやー!と無邪気にはしゃぐ山ノ井が、嫌がる利央に肩車をせがんで追いかけ回す。…

あなたとコンビに

利央→阿部/大学生設定 4丁目のコンビニでバイトしてる女の子が可愛いと先輩達の間で話題になって、だったら今すぐ見に行ってみようぜと酒の勢いもあって偵察に行くことになった。 冷静になって考えてみればその日その時間帯にいるかどうかも分からないのに…

もしかして

山ノ井×阿部/山さんお誕生日話/大学生設定 異常気象としか言えない今年はまだ9月になっても残暑厳しく、日中の温度は真夏のそれとさほど変わらない。 そんな中、今日は大先輩(たった一、二学年しか違わないのにいつもこう言われる)である山ノ井の誕生日…

うれしはずかし朝マック

利央×阿部/利央お誕生日話 今日でひとつオトナになった。 大好きな人にお祝いしてもらって、一緒に朝を迎えた。 ばあちゃん、神様、たかやに出逢わせてくれてありがとう。俺、ホントにホントに幸せです。 昨日の夜あんなコトしたのに、こんな爽やかな朝陽の…

リトルハピネス

本山×阿部 先に見つけたのは俺の方だったけど、モロに「あ」っていう顔をしてしまった俺に気づいた彼はわざわざ横断歩道を渡ってこっち側まで来てくれた。 「桐青の…本山さん…、ですよね」 さすがというか何というか、噂に違わぬ記憶力の良さ。野球に関して…

CLOSE TO ME ②

「あー、残念だな。もうちょっと居たかった」 「…何か打ち合わせっスか」 「ん、そうだろね。俺ら3年も結構ツルんでるから」 「慎吾さんは準太さんや利央ともよく遊んでますよね」 暗に勉強はいいのかと釘を刺されているようにも聞こえ、慎吾は苦笑した。阿…

CLOSE TO ME ①

島崎・準太・利央→阿部 ロース、ハラミ、タン、カルビ、豚トロにテッチャンと目の前にずらり並べられた肉達に、何故自分がこの場にいるのかというデジャヴのような疑問はとりあえず横に置いておこうと阿部は思った。 「うっし利央、焼け!」 「りょーかい!…

イン・ザ・ネイム・オブ・ラブ②

「やっぱタカヤじゃねーか!」 「は…榛名っ!?」 「ぁあ?」 思わず出た声に、榛名は初めて気がついたように阿部の向かいに座る利央の方を見た。阿部も利央の声に目を見開いたが、榛名を見上げている利央には分からない。 「なにお前。つか何でタカヤといン…

イン・ザ・ネイム・オブ・ラブ①

幸福選手権・後日談 店のドアが開く度に利央の顔は強張った。そんなに警戒しなくても大丈夫だって、と向かいに座る阿部が笑う。 失敗した。もし万が一野球部の先輩達が入ってきた場合、これでは阿部が丸見えだ。入って店内を見渡せばすぐに阿部と目が合うだ…

幸福選手権

島崎・準太・利央→阿部 「大体なんっで準サンと慎吾さんまでついて来てんのぉ!!」 広い店内の一角で、もう我慢ならないとばかりに利央は声を荒げた。目の前には阿部の隣をキープしてどっかりとソファにふんぞり返る準太がいる。 「ハァ?そりゃお前が西浦…