KWNB624

二次小説置き場。ブログタイトルから連想できる方のみどうぞ

うれしはずかし朝マック

 

利央×阿部/利央お誕生日話

 

今日でひとつオトナになった。

大好きな人にお祝いしてもらって、一緒に朝を迎えた。

ばあちゃん、神様、たかやに出逢わせてくれてありがとう。俺、ホントにホントに幸せです。

昨日の夜あんなコトしたのに、こんな爽やかな朝陽の当たる国道沿いのマックで朝練前に朝マック

たかやはメガマフィンをもぐんもぐん食べるのに必死で俺の視線には気づかない。 でも気づかれたらきっと、なにニヤニヤしてんだバカとか言われるだろうからこのままで構わない。と思ってたら、

「なにニヤニヤしてんだ気持ち悪ィ」

予想よりヒドい反応されちゃった。

「いや、うまそうだなーって思って」

「だからお前もメガにすりゃ良かったのに」

「ううん、今日はいいよ」

胸がいっぱいで、ホントは朝ご飯もいらないくらいだもん。

たかやはフゥン、と興味なさげに生返事を返すと、今度はハッシュドポテトの入った袋を手に取った。

食べ終わるまで、たかやの目は俺の顔を見ることはないんだろうな。でもいいもんねー、ゆうべはたかやの目も唇も手も脚も、全部全部俺だけのものだったんだから。

 

俺、お前の目、好き。

 

たかやはそう言って、やわらかく俺のまぶたにキスしてくれた。小さい頃からガイジンって呼ばれてて、今でこそチャームポイントになってるこの目と髪の色は俺の最大のコンプレックスだったけど、

 

お前の目も髪も、キレイだな。

吸い込まれそう。

 

優しい優しい、たかやの声。俺より小さいたかやが俺の頭をぎゅって抱きしめて髪に頬ずりしてくれたから、俺、日本人離れした容姿で良かったって思った。

たかや、大好き。

ハッシュドポテトを食べ終えたたかやは、再びメガマフィンに持ち替えてもぐんもぐん。パティの肉汁がたかやの唇をてらてらに濡らして、なんかヒワイ。なんて思ったもんだから、つい昨日のベッドの中のことを思い出した。

誕生日だから、特別な。

まさかたかやが、口でしてくれるなんて。俺ビックリして、たかやに咥えられた途端にイキそうになってめちゃくちゃ焦った。

たかやはいつもいっぱいいっぱいの俺より断然落ち着いてて、もっと、そう、ソコ…イイ、って俺にねだってくれる。俺は求められるまま無我夢中でたかやにキスをする。 たかやに誉められたくて、撫でてもらいたくて、たかやにすがりつくみたいに、

気がついたらたかやの深いところまで入ってて、そうしたら今度は快感との闘いで、すぐイッちゃわないように我慢する。

たかやの中、すっごい熱くて気持ちイイんだよ。溶けちゃいそうで、吸いつかれてるみたいで。

昨日は初めて口でされて、たかやって普段全然こういうこと興味なさそうな顔してるくせに、なんでベッドじゃこんなにエロいんだろってクラクラ目眩して大変だった。

先輩達には、あの子絶対お前が初めてじゃねえよって言われるけど、そんなことないって俺は思う! だってさ、昨日、想定外の早さでイッちゃってたかやの口の中に全部出しちゃったとき、たかやはケホケホむせたんだ。ごめん、ごめんって顔面蒼白で謝る俺に、 いいよって言いながら苦しそうに呑み込んで、またしばらくケホケホしてた。

俺、申し訳ないって本気で思ったけど同じくらい嬉しくて、なんていうんだろ、愛しいっていうの?もう胸がきゅーって苦しくなって、今度は俺がしてあげる!ってたかやの両脚開かせたんだ。

そしたらたかや、真っ赤になって何すんだよって暴れて、俺が口でしてあげるって言ったらイヤだってめちゃくちゃ嫌がった。口でなんて、恥ずかしいって。

たかやだってしてくれたじゃんて言ったら、するのはいいけどされるのは恥ずかしいからダメって、こんなとこ舐められんのヤダって、かわいいタレ目うるうるさせて嫌がったんだ。

こんなウブな反応、初めてじゃないワケないじゃん!!たかや可愛すぎて、俺もう大変。

「うしっ、行くか」

「えっ」

いつの間にか食べ終わったたかやがマフィンの包み紙をくしゃくしゃにして、アイスオーレを飲み干して席を立つ。

「?行かねぇの?」

「…や、えと…」

前かがみになって動けない俺を不審な目でたかやが見下ろす。

「ハラ痛ェのか?」

「ぇ…っとォ…、」

勃っちゃった。って言ったら、一瞬意味の分からなかったたかやはポカンとして、それからハッと気づいてみるみる顔真っ赤にして、はああ!?って大声出した。

「なに考えてんだテメーはっ!!」

「う…ゆうべのことォ」

「バカか!!」

「だってたかやが口でし、」

まで言ったところで包み紙のボールを顔に当てられた。硬球じゃなくて良かった。

「…先行くっ」

「えっ、ちょっ、待ってよたかやぁ!一緒に行こーよぉ!」

たかやの後を追いかけたいけど椅子から立ち上がれない。たかやはひとり先に下へ降りてっちゃったけど、きっと待っててくれる。

だっていっつも一緒にイキたいって俺が言ったら、たかや待っててくれるもんね。

 

 

 

 end